木材の種類と特性

台湾北中部の高地に分布します。日本に古くから輸入されており、とくに、耐久性と強さがあるうえ、しかも、大きい材が必要な用途には、需要がありました。日本で、天然のヒノキの大径木材を入手することが、難しくなってきたため、その代替材としての需要は根強いものがありましたが、現在では、台湾で伐採禁止、輸出禁止になっています。

木材

心材と辺材の色の差はとくに明らかではありません。心材は淡黄褐色で、辺材は淡黄白色です。特有の強い芳香があります。大径木からの木材は年輪幅が狭く、木理は通直で、肌目は精です。木材はやや重硬で、気乾比重は0.48です。耐朽性は高く、加工しやすい木材です。ヒノキチオールは、タイワンヒノキに含まれているのが発見されたものです。

用途

木材はほとんど日本産のヒノキと同じように使われていました。とくに、大きな構造物ですと、ヒノキでは間に合わず、タイワンヒノキが選ばれていました。神社の大きな鳥居とか木造建物の大きな梁等には、よく使われていました。

木材特性表