木材の種類と特性
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リグナムバイタ
ハマビシ科 Guajacum officinale. G.sanctum
リグナムバイタは、世界で一番重く、硬い木材として有名です。この木材は、極めて重硬で、古くから金属などと摩擦するとその熱によって木材中から“ガヤック”と呼ばれる樹脂が滲み出て来て、潤滑剤の働きをするので、ベアリングの役割をすることが知られています。
この性質を利用して、船舶のスクリューシャフトのベアリング材として、古くからよく使われています。具体的にはリグナムバイタの板を、丁度桶のように丸い形にしてシャフトの周りを包んで使います。この木材は容積あたりではなく、重量当たりで取引されています。リグナムバイタの産地は、天然分布地域としてはフロリダ南部、西印度諸島など、また大陸ではメキシコから中米さらにコロンビア、ベネズエラなどが知られていましたが、もう現在では、かなり市場材を供給出来る処は少なくなっています。この樹木は元来、あまり大きくならず、また生長も遅いので資源としての将来はあまり期待出来ないでしょう。
木材
心材は木材としては珍しく濃緑褐色で、時には、ほとんど真黒色にもなります。肌目は非常に精、均一で、木理は著しく交錯し、材の表面を手で触れると蝋状の感触があります。100℃以上に熱すると中から“樹脂”が出て来ます。この性質がベアリングとして用いられる理由です。気乾比重は1.20~1.35で、水に沈みます。加工に際しては、硬いために金属用の加工機械が使われます。
用途
主として船舶のスクリューのベアリングに使われています。
木材特性表
リグナムバイタ(G.sanctum) の特性表 | ||||||
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気乾比重 | 平均収縮率(%) | 強さ(MPa) | 曲げヤング係数 (GPa) |
|||
柾目方向 | 板目方向 | 曲げ | 圧縮 | せん断 | ||
1.24 | 0.18~0.21 | 0.27~0.32 | 131~ | 68.7~ | 14.8~ | 16.3~ |
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