木材の種類と特性
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クリンキパイン
ナンヨウスギ科 Araucaria hunsteinii
パインという名前が付いていて誤解しやすいですが、科名からもわかるように、まったく違った樹種です。パインを針葉樹というようなつもりで、付けたのでしょう。パプアニューギニア東武の少し高い地域に分布しています。山の尾根に立っているこの木をみると、パインと呼びたくなるような姿をしています。熱帯の広葉樹に比較して肌目が精で、加工しやすいので、この木材の存在に気付いた人達が、これを使おうと考えたのも無理からぬことでしょう。たちまち、地域での有用な木材となり、同国の外貨獲得のために輸出用木材の花形になっています。現在では、広い造林地が作られています。
木材
心材と辺材の色の違いはあまりはっきりしていません。心材は灰褐色ですが、薄く桃色や紫色などを帯びており、部分的に色が不均一なことが多いです。辺材は淡褐色ないしは淡黄褐色を帯びています。同じ科のアガチスの木材とよく似ていますが、板目面をみると、この木材には小さい節がでてくることが多いので、区別できます。年輪はほとんど認められません。肌目は精で、木理は一般に通直です。軽軟で、気乾比重は0.39~0.45です。耐久性は高くありません。
用途
産地のパプアニューギニアでは重要な合板用材で、製品は輸出されています。丸太の形で、日本に輸入されることは先ずないですが、かつて、単板を剥いて残った材から作った割り箸が輸入されていましたが、いまはどうでしょうか。
木材特性表
クリンキパイン(A. hunsteinii) の特性表 | ||||||
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気乾比重 | 平均収縮率(%) | 強さ(MPa) | 曲げヤング係数 (GPa) |
|||
柾目方向 | 板目方向 | 曲げ | 圧縮 | せん断 | ||
0.45 | 0.22~ | 0.27~0.32 | 82.5~107 | 30.5~43.1 | 9.4~11.8 | 13.3~16.2 |
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