木材の種類と特性

東南アジア、ニューギニア、オーストラリア、ソロモン諸島など太平洋地域などの熱帯雨林にみられる。アフリカにも同じ属のエミエン（A.congensis）があります。幹や枝に傷をつけると、牛乳のような白い液が流れてきます。

木材

心材と辺材の色の差はほとんどありません。木材の色は黄白色ですが、ときどき、やや桃色を帯びたものがあります。木理は通直で、肌目はやや粗です。気乾比重は0.38－0.47で、南洋材のなかでは最も軽い木材の一つとされています。軽軟なため切削などの加工はし易いです。この木材の特徴は乳跡という性質をもっていることです。これは木材の板目面をみるとレンズ状の孔となって現われます。したがって、この性質は木材を使うときには、大きな欠点になります。このため、この木材は表面にでるような用途には使われません。変色菌の害を受けやすく、乾燥にはじゅうぶん留意する必要があります。耐久性の大変低い木材です。

用途

上述したような欠点があるため、もっぱらいろいろな製品の芯材にされることが多いです。建築に用いられるときには保存処理をしていることがふつうです。

木材特性表